障害のある子が受給できる手当と年金

介護

障害のある子の将来収入を得られるかわからないのでお金に不安。
親なきあとも親が残した財産以外に収入ってあるんだろうか?

自分の老後資金も準備しないといけないのに障害のある子のお金も準備するのは難しい。

こんな人のための記事です。

この記事では、障害のある子がいる家庭で漠然とお金の不安を抱えている人が

たのゆた

障害のある子が子供のときにもらえる手当
障害のある子が20歳になったらもらえる障害年金

を解説しています。

子供がもらえる手当

・障害児福祉手当
障害児福祉手当は国の制度です。手当として受け取れる額は月14,850円で、年に4回3か月分が支給されます。

受給条件は、精神または身体に重度障害があり、日常生活で常時介護を必要とする在宅の20歳未満の人が対象です。子供が施設に入所している場合は支給されません。

親に対する所得制限がり、前年の所得が一定の額以上であるときは手当は支給されません。

・特別児童扶養手当
特別児童扶養手当は、20歳未満の障害のある子供を対象に支給される手当です。身体障害者手帳や療育手帳を持っていて、一定レベル以上の障害を持っている子供に対して支給されます。手当額は、特児1級認定は月52,400円、特児2級認定は月34,900円で、年に3回4か月分が支給されます。

受給条件は、20歳未満で精神または身体に障害を有する児童を家庭で監護、療育している父母などに支給されます。

児童福祉手当と同様に、親に一定以上の所得がある場合は支給されません。

・各自治体が支給する福祉手当
国の制度とは別に「在宅心身障害者手当」「心身障害者福祉手当」など、各自治体が行っている障害者の福祉手当があります。国と自治体にどんな福祉手当制度があるのか、知ることが大事です。市区町村の窓口で説明を受けるのが一番ですから、気になる方は福祉の窓口へ問い合わせをしてみるようにしてください。

20歳になったらもらえる障害年金

年金と聞くと高齢になったときの「老年年金」をイメージしますが、病気やケガなどを負ったときに受給できる「障害年金」、一家の大黒柱が亡くなったときに遺族が受給できる「遺族年金」の3種類があります。

3種類の年金それぞれに国民年金と厚生年金があります。国民年金は日本に住む20歳から60歳までの人すべてが加入します。会社員と公務員は国民年金と厚生年金を同時に加入します。

・障害基礎年金
障害基礎年金を受給するためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。

①国民年金に加入している間に、障害の原因になった病気や怪我の初診日がある
②一定の障害の状態にある
③保険料納付要件を満たす

①の条件について考えると、子供のうちから障害を抱えている人は年金をもらえないように思うかもしれません。しかし、例外として、初診日が20歳より前であれば国民年金に加入していなくても年金をもらうことができます。その場合、③の条件は不要です。

・障害厚生年金
障害厚生年金を受給するには以下の条件を満たす必要があります。

①厚生年金に加入している間に、初診日がある
②一定の障害の状態にある
③保険料納付要件を満たす

障害基礎年金と違い、①に例外はありません。なので、子供の頃から障害を抱えている人は障害厚生年金を受給できないことがほとんどです

障害年金の種類と金額

・障害年金の種類
障害年金は書状が重いものを1級、次に重いものを2級といいます。障害基礎年金、障害厚生年金とも1,2級認定の基準は同じです。
1級の認定条件は障害により他人の介助を受けなければ日常生活を送れない場合です。2級の条件は介助は必ずしも必要はないが日常生活に大きな支障が出ている場合です。

・障害年金の金額
障害基礎年金額は2級は777,800円(2022年度金額)、1ヵ月あたり約65,000円です。1級は2級の1.25倍で972,250円、1ヵ月あたり約81,000円です。年金額は物価変動等により毎年改定されます。

障害厚生年金は、給与や賞与の額などで納める保険料の額が変わるため、受給する年金も平均給与や加入した月数によって異なります。

たのゆた家はどうしたのか

長男に障害があると分かったときは

・ばくぜんと不安を持っておりお金を貯めなければいけないと考えていた
・どれだけ貯めればいいかわからんず不安を抱えていた
・将来は兄弟に長男の面倒を見てもらうことになるので少しでもお金を残してあげたいと考えていた

なんとなく、目標金額もなくいっぱい貯めようと頑張っていました。

しかし、発達児童支援でお世話になっていた時の福祉施設の集まりに参加した時に次のことを教えてもらいました。

・障害基礎年金がある
障害者に就労支援サービスがあり、勤務次第だが賃金がある
・毎月の収入と支出によるが、ざっくり500万円は必要

障害基礎年金と労働による収入があること、目標金額がわかったのでもやもや感が晴れて気持ちが楽になりました。

現在は固定費などを見直して家計改善を図り、余剰資金を積み立てNISA、iDeCo、高配当株投資で老後資金と長男の将来の福祉利用金額を作ろうと頑張っています。

いかがでしたか。
障害がある子がいてお金に不安がある人は今回の記事を参考にして、今後の人生にかかるお金を考えてみてください。
障害児を対象とする福祉サービスはいろいろあります。これからも勉強して、障害のある子が親なき後に困らないために今できることを一緒に考えていきましょう。

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